2014年04月07日
帝人デュポン、世界最高レベルの難燃PETフィルム開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人デュポンフィルム

帝人デュポンフィルム(本社・東京都千代田区、室岡博文社長)は、世界最高レベルの難燃性(UL規格:VTM-0)を有するポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム「テイジンテトロンUF」を開発したと発表した。

LED照明などエレクトロニクス製品の高輝度化・高出力化・高性能化に伴い、構成素材のも高い難燃性が求められている。難燃性の高いフィルムには、VTM-0レベル(着火から10秒以内に自己消火)の難燃性を持つポリイミドやポリエーテルイミドがあるが、価格の高いことが課題。一方、PETフィルムは耐熱性や耐薬品性、コスト競争力などに優れ用途も幅広いが、難燃性についてはVTM-2レベル(同30秒以内)のグレードがあるだけだった。

新開発したUFグレードは、新たな難燃フィラーを独自開発し、世界最高レベルの難燃性VTM-0を実現した。
コストは、ポリイミドなどの難燃フィルムに比べて最大10分の1程度に抑えることができる。

同社は今後、高い難燃性が要求される用途に国内外にUFグレードを展開し2016年度には売上高50億円を目指す。