2014年04月07日
ネクスト21など、3Dプリンターで成形する人工骨の薬事承認を申請
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は7日、NEDOの「産業技術実用化開発助成事業」の支援を受けたネクスト21、東京大学、理化学研究所などの研究チームが、世界初となる3Dプリンターで成形するカスタムメイド人工骨を開発し、同技術のヒトでの有効性と安全性を確認し、医薬品医療機器総合機構(PMDA)への薬事承認(製造販売承認)を申請したと発表した。

開発した人工骨は、成形方法、原材料、硬化処理方法が従来とは異なり、3Dプリンターでの成形により、骨内部構造の設計、0.1mm単位の形状再現が可能となった。さらに3Dプリンターによる人工骨の成形は、熱処理が不要のため生理的に活性な特性をもち、自骨への癒合が早く、時間の経過とともに白骨へ変化(骨置換)するのが特徴である。

医薬品などの品質、有効性、安全性などを審査するPMDAでの審査にかかる期間は、10カ月程度であるため、2015年の実用化になる見通しである。ネクスト21は、薬事承認取得後、日本で製造したカスタムメイド人工骨の日本市場での普及とともにアジア市場への輸出を計画している。