2014年04月08日
クラレ・クレハのLiB向け植物系負極材新設備が完成
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:クラレケミカル、クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン

クラレ・クレハ両グループによる新規植物系ハードカーボン製造会社、バイオハードカーボン(本社:岡山県備前市、岩脇伸夫社長=BHC)は8日、リチウムイオン二次電池(LiB)向け負極材「バイオカーボトロン」(商品名)の第1期年産1,000トンプラントが完成し竣工したと発表した。

BHCは2012年8月、クラレケミカルとクレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン両社の50対50合弁で設立。
岡山県備前市のクラレケミカル工場内に投資額約30億円で第1期年産1,000トン設備を建設してきた。
  
<既報>(2011年12月14日)
 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/33090

クレハ・グループは耐久性や充放電特性に優れた車載用LiB 向け負極材として、石油ピッチ系ハードカーボン製造技術を有していたが、植物原料精製技術を持つクラレ・グループと新規な「植物系ハイドロカーボン技術」を共同開発した。

LiB市場は、携帯電話やノートパソコンなどの民生用のほか、最近はハイブリッド車・電気自動車などの車載用として市場の急拡大が見込まれている。今後は市場拡大にあわせてさらに設備増強していく方針だ。

■株式会社バイオハードカーボンの概要
・社名   株式会社バイオハードカーボン
・代表者  岩脇伸夫(クラレケミカル取締役会長)
・資本金  100百万円(クラレケミカル50%、クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン50%)
・設立日  2012年8月22 日
・事業内容  LiB用植物系ハードカーボンの製造
・本社所在地  岡山県備前市鶴海(クラレケミカル鶴海工場敷地内)


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1396939115.pdf