2014年04月09日
農研機構、西日本向きの低アミロース米を開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:農林水産省

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は、ご飯の粘りが強く、多収で西日本向きの低アミロース米「ぴかまる」を開発したと発表した。

低アミロース米は、ご飯の粘りが強く、冷めても硬くなりにくい特徴があることから、家庭用のほかに、ブレンド用や業務用としての需要がある。しかし、九州では安定して栽培できる特性の優れた低アミロース米品種がなく、この地域に適した新品種が望まれていた。

「ぴかまる」は、生産適地が九州をはじめとする西日本の平野部で、出穂期・成熟期は九州地域の主要品種「ヒノヒカリ」と同程度なうえ、倒伏に強く、移植栽培では9%、水田に直接種もみをまく「直播栽培」では13%収量が多いのが特徴。

すでに、福岡県、熊本県、鹿児島県の農業生産法人で「ぴかまる」の試作が開始されており、平成26年度からは岡山県でも試作がはじまり、当面は数十ヘクタールの作付けが見込まれる。