2000年11月13日
三菱化学、オキソアルコールの減産強化・継続へ
アジア市況立て直しに向け輸出削減
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は、10月末からオキソアルコールについて平均25%の減産を実施しているが、アジア市況の低迷が続く場合には減産を強化、来年1Qについても減産を継続する方針だ。
 同社では台湾DOP向けなどアジア市況の低迷もあって、採算性の点から市況立て直しに向け減産に踏み切っている。
 現在のノルマルブタノール市況はCFR・トン550ドル前後が実勢だが、600ドル以上に持っていきたいとしている。2-エチルヘキサノールについても、3Qの台湾コントラクト価格は610ドルとなっているが、4Q価格についてはステイでの方向で決着に向かいつつある。しかし、現在のプロピレン価格では採算的に厳しいとして650ドル水準を目指すとするもの。
 オキソアルコール各社では協和油化も減産に踏み切っており、アジア市況の立て直しが課題となっている。