「東北アンモニアセンター」

昭和電工は17日、東日本大震災による津波の被害で操業停止していた福島県相馬港の液化アンモニア物流基地「東北アンモニアセンター」が復旧工事を終え、3年ぶりに再開したと発表した。

東北6県および新潟への出荷拠点となる。2011年3月の東日本大震災で津波被害を受けたため、その後は製造拠点である川崎事業所から直接各地へ製品を運んでいた。

今回、「東北アンモニアセンター」として再開し、安定供給体制を確立した。貯蔵タンク類は津波の影響も小さくそのまま再使用できたが、多くの施設が破損し約7億円をかけて再建した。

液化アンモニアは、合成繊維の製造や自動車・建設機械部品の金属表面処理に使用される。また火力発電所やゴミ処理施設の排煙に含まれる窒素酸化物（NOx）の除去には不可欠。

昭電は、液化アンモニア「エコアン」（商品名）の原料に、使用済みプラスチックを使用するなど、地域のリサイクル活動と一体化させている。これにより電力会社からはグリーン調達品の認定を受けている。

【東北アンモニアセンターの概要】
・所在地　　 福島県新地町今泉字新港2地内（相馬港5号埠頭福島県分譲地内）
・敷地面積　 約10，000平方メートル
・取扱品目　 液化アンモニア、アンモニア水

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1397707861.pdf

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