2014年04月21日 |
信越化学、ベトナムにレア・アースマグネット工場新設 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:信越化学工業 |
信越化学工業は21日、ベトナムにレア・アースマグネットの製造工場新設を決めたと発表した。 生産能力は年産2000トンで、設備投資額は約120億円。 ベトナムの子会社であるシンエツ マグネティック マテリアルズ ベトナム社が同国ハイフォン市に所有する用地に2期に分けて建設する。2014年10月に着工し、第1期分1000トンは2015年9月、第2期分1000トンは2016年9月に完成の予定。 レア・アースマグネットは、ハイブリッド車などの自動車をはじめ省エネ型エアコン、ハードディスクドライブなどに幅広い用途を持ち、将来的にも需要大幅な増加が見込まれている。 新工場の建設は(1)生産拠点の複数化による安定供給の確保(2)自動車用途を中心に拡大が見込まれる需要の着実な取り込みを図るのが狙いだ。 レア・アースマグネットの製造には「焼結」と「加工」の2つの工程に大別される。これまで信越化学で「焼結」工程を持つのは武生工場(福井県)だけだったが、ベトナム新工場には焼結工程を設け、リスク分散を図る。新工場建設により生産能力は約1.5倍となる。 シンエツ マグネティック マテリアルズ ベトナム社は2012年の設立。2013年に主原料であるレアアースの分離精製工場が操業開始している。新工場はこの分離精製工場に隣接しており、同工場から原料供給を受ける。 生産したレア・アースマグネットは信越化学が東南アジア各国に向けて加工、販売する。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1398063717.doc |