2014年04月22日 |
NEDO、タイでバイオエタノールの実証運転開始 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEDO |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は22日、タイの科学技術省国家イノベーション庁(NIA)と共同で設置したバイオエタノールの製造プラントが完成し、同日に実証運転開始したと発表した。 NEDOは、世界最大のタピオカ(キャッサバデンプン)輸出国であるタイで、タピオカの製造工場でキャッサバイモからデンプンを抽出した後に発生するキャッサバパルプ(タピオカ残渣)から、新たに開発した高温発酵酵母を用いて、バイオエタノールを効率的に製造する技術を実証する。 製造プラントの処理能力は、年間1000トン(未乾燥キャッサバパルプ)で、バイオエタノールの生産規模は年間80キロリットルである。 NEDOの委託を受けてサッポロビールと磐田化学工業(本社:静岡県磐田市、高橋あや子社長)が運転を担当する。 今回の実証技術の成果を用いて、同国で排出されるキャッサバパルプの総量である年間200万トンをバイオエタノールに変換した場合、年間約65.6万キロリットル(日量1800キロリットル)の製造が可能となる。 今後、実証プラントの運転状況をみながら、事業化に向けた商用モデルの設計・調査を開始する計画である。 |