2014年04月23日 |
東ソー、厳しい環境下で使用可能なジルコニアを創出 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソーは23日、物質・材料研究機構(NIMS)の吉田英弘主幹研究員、東京大学大学院工学系研究科の幾原雄一教授との共同研究により、厳しい環境下でも耐久性に優れたジルコニアの創出に成功したと発表した。 ファイン・セラミックスの「イットリア安定化ジルコニア」は、高温大気や熱水中に長時間さらすと強度が低下する劣化現象が起こるという課題があったが、今回の共同研究で粉末製造技術と添加物効果を応用し、これを克服できることを実証した。100℃以上の熱水、高温大気に長時間さらしても耐えられることを確認した。 この成果は、4月23日(英国時間)に英国科学誌「Nature」系の電子ジャーナル「Scientific Reports」オンライン版で公開される。 用途開発や事業化計画はこれからだが、同社はすでに、高機能材料製品の一つとして「イットリア安定化ジルコニア」を生産、光ファイバー部品や燃料電池材料、歯科材料向けセラミックスとして販売展開している。 これまで制限されていた厳しい環境下での使用が可能となることで、今後はさらなる需要拡大が期待できるとしている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1398218652.pdf |