2014年04月23日 |
日立化成、アイドリングストップ車向け次世代鉛バッテリー開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:日立化成 |
日立化成は23日、アイドリングストップシステム(ISS)車向けに、容量・耐久性の高い次世代鉛バッテリー技術を開発したと発表した。2014年秋から自動車メーカ向けに販売開始する。 アイドリングストップとは、信号待ちなどでクルマを停止させた時にエンジンが自動停止し、発車時には再起動して燃料を節約するシステムのこと。ISSは燃費改善、二酸化炭素削減による環境負荷低減などから多くの自動車に採用され、世界的にも急激に市場が拡大している。 日立化成は、2010年からISS車向け鉛バッテリーを販売してきたが、今回、鉛バッテリーの高容量化技術、高耐久性技術をそれぞれ開発した。 <新技術の主な特長> (1)高容量化技術 :電極に使用される電池活物質を多孔質にすることで電解液との接触面積を増やし、5%の容量増加を実現。これによりエンジンの始動性を高める。 (2)高耐久性技術 :特殊な不織布を用いて、電解液の濃度が異なるために起こる電極の劣化現象(成層化)を抑制させた。バッテリーの耐久性200%増加を実現。 なお、高耐久性技術を使った製品は、日立化成子会社の新神戸電機・埼玉事業所で量産化準備を進めている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1398218702.pdf |