2014年05月15日

クレハ・6年ぶり最高益　純利益74億円

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：クレハ

クレハが15日発表した14年3月期連結決算は大幅増収益で、純利益は129％増の74億円となり、6年ぶりに最高益を更新した。売上高は14％増の1,481億円、営業利益は41％増の119億円だった。 化学製品、樹脂製品事業が営業利益を伸ばし牽引した。機能製品事業のPPS樹脂、ふっ化ビニリデン樹脂、PGA（ポリグリコール酸）樹脂はそれぞれ売上げを伸ばしたが、事業展開に向けたコスト増加もあり営業損失は前期並みだった。化学製品では慢性腎不全用剤「クレメジン」の売上げが伸長し、農業・園芸用殺菌剤「メトコナゾール」には需要増加に円安効果が加わった。 小林豊社長は来期（2015年3月期）見通しについて「売上高1550億円、営業利益135億円の増収増益を見込んでいるが、これを更に上回ると思う」と語った。その理由として、「水面下（営業損失）が続いている機能製品分野が水面上に出てくるからだ」との点をあげた。「足を引っ張っていたPGAに先が見えてきたし、太陽光電池関連にも新しい動きが出てきた」と強調した。 【クレハ・14年3月期(連結)業績】単位:百万円(　)前年同期比増減率% ◇売上高　　　　　148,124(13.5) ◇営業利益　　 　 11,902(40.7) ◇経常利益　 　 　12,207(85.8) ◇当期純利益 　 　 7,365(129.3) ◇1株当たり純利益　　　42.87円(18.71円) ＜2015年3月期・通期（連結）予想＞ ◇売上高　　　　　 155,000(4.6) ◇営業利益　 　　 　13,500(13.4) ◇経常利益　　　 　 13,000(6.5) ◇当期純利益　　 　 8,000(8.6) ◇1株当たり純利益　　　46.5円