2014年05月15日 |
日本ゼオン、徳山に革新的単層CNT設備建設 |
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:日本ゼオン |
日本ゼオンは15日、徳山工場内に「スーパーグロース法」による高品位カーボンナノチューブ製造プラントの建設を決めたと発表した。投資額は38億円、製造能力は非開示。2015年秋の完成を見込む。 同社はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)を通じて産総研(産業技術総合研究所)の畠博士らによって見出された画期的な単層カーボンナノチューブ合成法である「スーパーグロース法」の量産技術開発に取り組んできた。 2011年からは経産省の助成金も得て量産実証プラントを建設し、運転・サンプルテストを産総研と共同で進めてきた。 従来法カーボンナノチューブは(1)長くても数ミクロン程度で合成効率がよくない(2)不純物として触媒金属粒子やアモルファスカーボンが含まれる(3)マクロ構造体の作製が困難、などの問題があるとされてきた。 「スーパーグロース法」は、これらの課題を解決し、長さがミリメートル単位、不純物も従来比2000分の1と超高純度なうえ短時間で大量のカーボンナノチューブが合成できる。触媒効率にもきわめて優れ、工業的展開に適しているなどの特長を持つとされている。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1400143175.pdf |