2014年05月19日
積水化学、ウレタン系初の「不燃材料」認定取得
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:積水化学工業

積水化学工業は19日、不燃性ポリウレタンを開発し、ウレタン系材料として初の「不燃材料」国土交通大臣認定を取得したと発表した。

従来の一般的な硬質ウレタンフォームは加熱されると一気に燃え広がるが、新開発したフォームは加熱時に発現する特殊な炭化層により酸素と可燃ガスの結びつきを遮断し、瞬時に延焼を抑制する構造となっている。

米国の難燃規格であるUL94の中でも、最も難燃性が高い5V-Aの基準も社内評価でクリアしているため、今後は米国認定取得に向けて手続きを進めていく方針。

用途は、定形化された製品だけでなく、吹付やコーキングによる施工も可能なため、建築物の断熱性と安全性を要求される部位への幅広い展開を検討していく。

また、様々な型材への注入による異型生産が可能で、軽量なため、車両・航空機や燃料電池、電気製品等の難燃・断熱・封止などの用途展開も視野に入れる。今年中に最初の製品を上市する。2020年に売上げ規模100億円達成をめざす。