2002年05月13日
三菱レイヨン、アトフィナとの塩ビ改質剤合弁事業2社解消
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンは2日、仏・アトフィナ社との折半出資により経営していた、米・メトコノースアメリカ社と、オランダ・メタブレンカンパニーの所有全株式をアトフィナ社に譲渡し、合弁関係を解消したと発表した。譲渡手続きは3月28日に行われた。
 
 メトコノースアメリカ、メタブレンの両社は、主に欧米向けに塩ビ樹脂改質剤の製造、販売を行ってきた。今後はアトフィナ社が経営主体となり、事業を継続する。
 
 三菱レイヨンは今後、アクリル樹脂技術を応用した樹脂高機能改質剤を各種エンプラやポリオレフィン分野中心にグローバルに展開していく。塩ビ樹脂改質剤事業についても、積極的に国内外での展開を続け、アジア市場とくに需要拡大が著しい中国市場向けに一層注力していく方針だとしている。
 
 メトコノースアメリカ社は1988年設立、資本金36,820千USドルで、樹脂改質剤の製造能力は26,000トン/年、従業員数63人。
 メタブレン社は設立が1989年で、資本金36,756千ユーロ、樹脂改質剤の製造能力は13,500トン/年。従業員数66人。両社とも三菱レイヨンとアトフィナ50対50の合弁事業会社だった。