2000年11月10日 |
レプソルYPF、新設のSM/PO併産設備が9割稼動に |
BASFへの供給もスタート |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF、ライオン |
スペインのレプソルYPFは、SM(スチレンモノマー)/PO(プロピレンオキサイド)併産設備を新たに今春スタートさせたものの稼働率があがらずにいたが、ようやくトラブルを解消、現在稼働率は9割レベルまで上昇しているもようだ。 レプソルの新設備は、同社の年産16万トンの既存設備があるプエルトリコではなくタラゴナにあり、生産能力はSMが34万トン/PO15万トン。プロセスはライオンデル法がベースとなっている。昨年末には完成、今春から商業運転入りしたものの、設備トラブルに見舞われ稼働率が上がらない状況が続いていた。 一方、BASFは今年、ドイツ・ルートヴィッヒスファーフェンにおいて、老朽化した小規模系列のS&B(スクラップ・アンド・ビルド)を計画、この間不足するSMをレプソルから調達する予定だった。しかし、レプソルの新設備の稼動が遅れたことから、BASFは休止していたエレナック(旧ROW)の2系列計40万トン設備のうち1系列20万トンを8月に再稼動させていた。 レプソルの新設備が正常運転に向かいつつあることから、BASFはSMの引取を開始しているものの、一方でエレナックの設備の運転も続けており、いつこの設備を休止するかが注目される。 |