2014年05月27日 | |
浅野旭化成社長「中計前倒し達成、さらに拡大」 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成 |
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旭化成の浅野敏雄社長は27日の記者会見で中期経営計画(2011-2015)の進捗状況を発表した。 同計画は3年が経過し残り2年となったが、浅野社長は「2014年度計画で売上高2兆160億円、営業利益1500億円、経常利益1510億円と、いずれも2013年度に更新した過去最高をさらに上回る見通しだ」としたうえで、「中計の2015年度目標も売上高(2兆円)ではすでに上回っており、営業利益(1600億円)もほぼ到達できる見通しだ」と今後の事業展開にに自信をみせた。さらに「従来からの中計の目標数値見直しについて、秋口にも検討する可能性がある」との意向を示した。 買収した米国ゾール社がフルに業績に寄与したほか、賠償金受取りが大きかった。住宅建材部門が好調だったほか海外関連では円安効果が追い風になった。16年度以降もケミカル繊維ユニットを中心にポートフォリオの転換推進、エレクトロニクスユニットでは新たなプロジェクト・テーマの立ち上げなど、次の成長に向けた戦略を展開していく方針だ。「これまで新たなマーケットは東南アジアと考えていたが、北米が重要になってきた」と分析するなど意欲的だ。 中計5カ年間の累計投資額は1兆円。毎年既存事業で1000-12000億円、計5500億円のほか、ゾール社の買収に2000億円を投じた。14-15年度にはさらに成長分野に2500億円を投資する。「これは新規事業投資とM&Aが柱になる」とした。 事業展開は、ケミカル・繊維、住宅・建材、エレクトロニクス(電子部品・電子材料)、ヘルスケアの4つビジネスユニットで展開し、収益の拡大を図る。14-15年度の行動計画として、ケミカル・繊維分野は「国内石油化学事業の基盤強化と衛生材分野での拡大」、住宅・建材分野は「新しい住まい方の提案で成長を推進」、エレクトロニクス分野は「海外展開の強化と用途の拡大」、ヘルスケアは「ZOLLの拡大により領域の成長加速」をそれぞれ最優先課題に掲げた。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1401164728.pdf |