2000年11月10日 |
BASF、2000年3Qは売上高91億9,600万ユーロと27%増加 |
樹脂・繊維部門は40.6%増を記録 |
【カテゴリー】:人事/決算 【関連企業・団体】:BASF |
BASFはドイツ現地時間の9日、2000年第3四半期(3Q)の業績を発表した。売上高は前年同期比26.9%増の91億9,600万ユーロ、特殊要因を除いた営業利益は7億6,500万ユーロと10.4%増加、営業利益は44.7%増の4億6,600万円を記録した。また税引き前利益は11%増の3億2,200万ユーロ、純利益は1億100万ユーロと9.8%減少した。 BASF取締役会委員長のJurgen F.Strube博士は、「我々は、2000年における特殊要因を除いた営業利益を10%以上増加させることを約束できるだろう。また、今後数年間に更なる成長を予測している。BASFは、明確な戦略を構築しており、2000年にそのポートフォリオを継続的に改善している。こうしたことを通じて、BASFの成長と利益性は、新たなレベルに到達する。このレベルから、我々は利益ある成長を続けるつもりであり、売上高と利益の大幅な増加がこれを証明するだろう」と語った。 売上高が26.9%増加した要因の内訳は、数量増が5.9%、販売価格増加が12.5%、為替が7.1%、合併要因が1.4%となっている。また、売上高を事業部門別に見ると、最も増加したのは樹脂・繊維部門で前年同期比40.6%増の30億1,600万ユーロ、化学品部門が31.6%増の14億9,800万ユーロと続き、健康・栄養部門もアメリカン・ホーム・プロダクツ(AHP)の農薬事業買収により16億5,100万ユーロと28.2%増加した。 また、Jurgen F.Strube博士は、今夏以降に実施したAHPからの農薬事業買収、ケムダールからの高吸水性樹脂(SAP)事業買収、武田製薬のビタミン事業買収、シェルとのポリオレフィン事業統合などにより、毎年27億ユーロの販売増を見込んでいるとしている。また、今後の経済の見通しについては、高水準で安定すると見ているものの、成長率は2000年に比べ段階的になだらかになると見ており、米国経済の軟着陸、また欧州経済のスローダウンなどから考えると、アジア経済がグローバルな化学産業の成長の原動力になると考えている。 3Qおよび1~9月期の業績の詳細はhttp://www.basf.de/en/corporate/investor/praesentationen/quartal3_00/zwischenbericht/target=blank>同社ホームページを参照。 <参考>http://www.basf.de/en/corporate/investor/praesentationen/quartal3_00/zwischenbericht/target=blank>BASF業績(Interim Report third quarter of 2000 ) |