2014年05月29日
横浜ゴム、「ライフェン2014」でイノベーションアワード
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:横浜ゴム

横浜ゴムは28日、タイヤシミュレーション技術がドイツのエッセンで開催されている世界最大級のタイヤトレードショーの一つ「ライフェン2014」で「イノベーションアワード」を受賞したと発表した。

今回受賞したのは、同社と藤井孝藏教授(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)らの研究チームが開発した、流体音響シミュレーション技術で、実スケールに近いレベルで路面上を回転するタイヤ周りの空気の渦流れ構造(乱流)とそこから発生する音響波(騒音)を捉えることに世界で初めて成功した。

同技術により、これまで不可能だった走行中のタイヤ周りに生じる渦構造や音響波を精密に捉えることが可能となるため、通過騒音の低減や空力性能の向上に貢献する技術革新が期待できる。

イノベーションアワードは「技術/製品」「サービス/サービスコンセプト/プロセス最適化」「環境/資源保全」「自動車サービス」の4分野からなるが、今回受賞したは「技術/製品」分野。地球環境の保全や同乗者および周辺生活環境への負荷低減を実現する先進性が特に高く評価された。