2014年05月30日
旭化成せんい、「ベンベルグ」増設設備が稼動入り
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成せんい

旭化成せんい(本社:大阪市北区、高梨利雄社長)は30日、宮崎県延岡市で進めていた再生セルロース繊維(キュプラ繊維)「ベンベルグ」の増設設備が完成したと発表した。6月1日から商業運転を開始する。
投資額約30億円で、長繊維年産約15,000トン、短繊維同約2,000トンの増強を行なった。生産能力は従来比約10%増えた。

「ベンベルグ」は、コットンリンター(注)を原料とする再生繊維で、着心地や肌触りの優しさで知られる。天然原料由来の特長もあり、現在、高級スーツなどの裏地から、アウター・インナー・寝装・スポーツなど幅広い用途で展開されている。最近はインドの民族衣装向けなど新興国で需要が伸びている。

【増設の概要】
(1) 立 地 :宮崎県延岡市(旧エステル工場跡地)
(2) 生産品目:再生セルロース繊維(キュプラ繊維)「ベンベルグ」
(3) 工 期 :2013年4月着工、2014年5月竣工
(4) 投資額 :約30億円
(5) 生産能力:長繊維で年産約15,000トン、短繊維同約2,000トン。

<用語の解説>
■コットンリンター :綿花の種子を包むうぶ毛状の短繊維。