2014年06月04日 |
クラレ子会社、ジルコニア系新素材開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:クラレノリタケデンタル |
クラレノリタケデンタル(本社:東京都千代田区、松山貞秋社長)は5日、高い強度と靱性、耐久性に優れたジルコニア系新素材を開発したと発表した。ユニークな特長を持つ新素材として、今後、歯科材料、人工関節、一般工業用向けに用途展開していく方針。 一般的に歯科材料などに使用される「イットリア部分安定化ジルコニア」は、強度には優れるものセラミック特有の脆さも有している。またジルコニアは、融点は高いものの熱水条件下では結晶相が正方晶から単斜晶へ相移転することにより、強度が徐々に低下することが知られている。 このため同社は、より信頼性の高いセラミック素材の開発をめざし、原材料の選択と製造プロセスの改良を進めてきた。この結果、製品に熱や圧力をかけるなどの特別な処理を必要とせず、「より高い曲げ強度と破壊靱性を併せ持ち、熱水条件下でも強度低下の原因となる単斜晶へ相移転がほとんどない」との特長を持ったジルコニア系新素材の開発に成功した。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1401852831.pdf |