2000年11月09日
サウジ産ナフサの来年上期のプレミアムが決定
A-180はトン1ドルアップの19ドルに
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:丸紅、三井物産、三菱化学

 わが国の商社や石油化学企業がサウジアラビアから輸入する石油化学用ナフサの来年上期分(1~6月分)のプレミアムが9日決定した。
 三井物産、丸紅など大手商社と三菱化学などがロンドンで6日からサウジアラビアのアラムコと話し合ってきた結果、合意に達したもの。
 それによると、代表的な品種の軽質NGL(A-180)の場合で、1トン当たりのMOP/J(ミーン・オブ・プラッツ/ジャパン)からフレートを引いた価格に対してプラス19ドル、フルレンジナフサのジュベール積みが同13ドル、同じフルレンジのラビ積みが同14ドルとなった。いずれも今年下期分(7~12月分)より同1ドル高い。日本側各社は今年下期を少しでも下回るレベルで決着したい考えで交渉に臨んでいたが、アラムコ側の強腰を跳ね返すことができなかった。前年同期に比較すると、A-180とラビのフルレンジが同6ドル、ジュベールのフルレンジが同5.5ドル高い。
 これが今後のクウェートやUAEとのプレミアム交渉にどう影響してくるかが注目される。