2014年06月09日 |
富士フィルム、認知症治療薬 日米で第2相試験開始 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:富士フイルムホールディングス |
富士フイルムホールディングスは9日、富山化学工業が日本でアルツハイマー型認知症治療薬(T-817MA)の第2相臨床試験に入ったのに続き、米国でも最大研究機関であるアルツハイマー・ディジーズ・コーオペレイティブ・スタディ(ADCS) と共同で同様試験を開始したと発表した。今後同治療薬の開発を加速させる方針だ。 認知症の患者は現在、世界中に4,400万人。このうちアルツハイマー型は約半分を占め、今後さらに増えると予測されている。治療薬として現在、ドネペジル塩酸塩をはじめアセチルコリンエステラーゼ阻害薬などが上市されているが、いずれも神経伝達能の増強などによる一時的な症状改善にとどまっている。 富山化学工業が開発中の治療薬は、強力な神経細胞保護効果、神経突起伸展促進効果を有し、動物を使った実験で高い治療効果が確認されている。 このため同社は同剤の有効性及び用量反応性を検討する第2相臨床試験を5月末から開始した。 また米国では、6月から富士フイルムがADCSと共同で日本の試験と同じ用法・用量の第2相臨床試験をスタートさせた。今後、日・米共同の臨床試験体制のもとで「T-817MA」の開発を進める。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1402279472.pdf |