2014年06月10日
昭電、大分に新製法酢酸エチル設備が竣工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は10日、大分コンビナート内に酢酸エチルの新製法による年産10万トンプラントが完成し、同日竣工したと発表した。

従来のアセドアルデヒド法が2段法なのに対して、今回の製法は原料のエチレンを直接酢酸に付加して製造する独自開発の1段法。すでに同じプロセスのプラント(年産5万トン)をインドネシアに有しており、2プラント目の完成となった。


既報(2013年8月1日付)
http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/37670


酢酸エチルは印刷インクや塗料、液晶パネルの粘着剤、医農薬など幅広い分野で使用されている。
これまで原燃料価格の上昇や輸入品の増加など厳しい事業環境が続いていたが、生産効率の高い新プロセスに切り換えたことで、成長事業に組み入れることが可能となった。

今回導入した「エチレン付加法」は、固体ヘテロポリ酸触媒を使用する画期的なプロセスで、これまでに「第6回グリーン・サスティナブル・ケミストリー(GSC)ネットワーク 経済産業大臣賞」や「第56回 日本化学会 化学技術賞」を受賞している。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1402378493.pdf