2014年06月11日
NEDO、13種類のがんを1回の採血で発見、新技術開発へ
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は11日、乳がんや大腸がんなど13種類のがんを1回の採血で発見できる次世代診断システムの開発プロジェクト「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」に着手すると発表した。これにより、がんの分野での早期診断・治療と先制医療の実現を目指す。

このプロジェクトでは、がん細胞が分泌するマイクロRNA(リボ核酸)と呼ばれる物質に着目した。13種類のがんと認知症にそれぞれ特徴的なマイクロRNAを組み合わせることにより、従来の診断方法では見逃されていたがんや認知症を早期に発見するとともに、がんの種類も特定できる次世代診断システムを開発する。

プロジェクトの期間は2018年度末までの5年間。総事業費は約79億円(NEDO負担率100%)を予定している。
事業の委託予定先は、国立がん研究センター、国立長寿医療研究センター、東レ、東芝、バイオコンソーシアム、バイオ産業情報化コンソーシアム、プレシジョン・システム・サイエンス、アークレイ、京都工芸繊維大学である。