2014年06月13日 |
産総研、国際度量衡局と研究協力覚書を締結 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:産業技術総合研究所 |
産業技術総合研究所はこのほど、国際度量衡局(本部:フランス=BIPM)との間で、核磁気共鳴を利用した有機化合物の定量分析法(定量NMR法)の普及と、純度評価手法への発展を目的として、両者の研究協力に関する協定を締結したと発表した。 協定に基づく研究開発により、産総研が主導的な立場で開発した定量NMR法が国際計量標準分野で普及し、有機標準分野での国際比較や計量標準整備進展につながることが期待される。また、これにより食品・医薬・環境などの幅広い分野における品質管理精度の大幅な向上が見込まれ、世界規模での社会の安全安心の確保と生活の質の向上に貢献できるとしている。 具体的な取り組みとして、BIMPにおける定量NMR法の立ち上げに必要な分析装置を選定する。 定量NMR法で使用される内標準物質を選定しその適正評価を行う。定量NMR法の普及と発展のために、世界で共通利用が可能なプロトコルを確立する。有機化合物の純度測定に関する開催比較を実施し、世界各国の計量機関における定量NMR法の測定精度を向上させ、有機化合物の主たる純度測定法として発展させる、などを行う。 連携・協力活動の一環として、このほどBIPMの研究者2人が産総研に来て共同研究活動を開始した。 |