2000年11月09日 |
BASF、印ChatterjeeグループとインドのPS事業で提携 |
プシュパ・ポリマーズのマジョリティを取得 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:BASF |
独BASFは8日、民間投資家のChatterjeeグループとの間で、インドにおけるPS(ポリスチレン)の製造販売で提携した、と発表した。これにともないBASFは、Chatterjeeグループが出資しているPSメーカー、プシュパ・ポリマーズ(PPPL)のマジョリティを取得、同社をマネジメントする見通し。 PPPLは、インドのグジャラート州DahejにGP/HIPS合計で年産6万トンの生産能力を有しており、BASFは大手PSメーカーとして初めてインドに進出することになる。BASFのスチレン系樹脂部門を担当するWerner Pratorius博士は、「我々は、最も重要で、最も成長しているアジア地域において、強固で利益性のあるポジションを構築する。我々は、インドのPS市場が今後数年間、10%を超える成長が続くと期待している。さらにDahejは、陸と海の間に位置する現代的なインフラの恩恵を受けることができる。このため、インドおよびアジアの他の国のユーザーを最適な方法で支援することができるだろう」と語った。 BASFは、近年アジア地域におけるスチレン事業の強化を進めており、来年にはシンガポールでシェルとの合弁会社BSELLイースタンがSM(スチレンモノマー)/PO(プロピレンオキサイド)併産設備設備を稼動させるほか、中国では揚子石化公司との合弁会社揚子BASFスタイレニックスの拡張計画を進めている。また最近は、韓国・現代石油化学との間で、SM事業の買収について、交渉している。さらに日本では、2005年をめどに5%のシェアを獲得する目標を掲げ、今春から積極的にPSおよびABS樹脂の拡販に取り組んでいる。 |