2014年06月23日
東レ、環境配慮型製品売上高5750億円で過去最高
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レはこのほど、東レグループが販売する「グリーンイノベーション製品(環境配慮型製品、GR製品)」の2013年度売上高を集計したところ、環境問題解決型分野の売上高が前年度比28%増の5750億円と過去最高を更新したと発表した。

また、2011年度にスタートした中期経営課題「プロジェクトAP-G2013」では、成長分野における事業拡大「グリーンイノベーション事業拡大(GR)プロジェクト」で最終年度(2013年度)の目標売上高を5000億円としていたが、これを大幅に超過達成した。

2013年度のGR製品は、昨年に引き続き好調だった省エネルギー分野の素材として、軽量化による燃費向上に貢献する航空機向け炭素繊維複合材料をはじめ、自動車用途向け高機能樹脂や、暖房の温度設定を調整しても快適に過ごせる暖か素材も販売が拡大した。また、水資源問題の解決に貢献する水処理分野では逆浸透膜も拡大、米国ではシェール革命に伴う天然ガス圧力容器向けの炭素繊維の販売も順調に拡大した。

新エネルギー分野では、関係会社の東レバッテリーセパレータフィルムのリチウムイオン電池用セパレータの販売が好調だった。また、東レ建設による環境配慮型マンションが消費増税前の駆け込み需要も手伝って、大きく販売を伸ばしたのが特徴的であった。

「AP-G2016」の業績目標としては、最終年度の2016年度に連結売上高2兆3000億円、連結営業利益1800億円を達成を目指す。