2014年06月23日
経産省、メタンハイドレート サンプル取得調査
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省、資源エネルギー庁

経産省資源エネルギー庁は23日、上越沖、秋田・山形沖でメタンハイドレートの地質サンプル取得のための掘削調査を開始すると発表した。21日に調査船「白嶺」が下関港を出港した。

メタンハイドレートとは、メタンを主成分とする化石燃料のこと。
日本は日本海側のほか本州・四国・九州など太平洋側の南海トラフに大きな埋蔵域を持ち、すでに天然ガス量にして100年分以上の存在を確認。将来は「資源国」になると期待されている。

堆積状態によって表層型と砂層型に分類されるが、日本海側は主に表層型で、海底表面に純度の高いハイドレートが塊の状態で存在していることも分かっている。この場合、低コストでの採取が可能となる。

経産省では「海洋基本計画」(2013年4月閣議決定)に基づき、昨年度から資源量把握に向けた調査を行なっているが、今回はこれまでの広域調査結果を踏まえて、有望地点と考えられる上越沖、秋田・山形沖で地質サンプル取得を実施することにした。

<調査内容>
・調査時期:平成26年6月21日~7月10日(予定)
・調査海域:上越沖、秋田、山形沖
・委 託 先:独立行政法人産業技術総合研究所、明治大学・研究知財戦略機構
・使用船舶:白嶺(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)
・メタンハイドレートを含む地質サンプルを取得する。

■海洋資源調査船「白嶺」
・所有  :独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
・全長  :118.3メートル・幅:19.0メートル
・トン数 :6,283トン
・航海速力:15.5ノット


ニュースリリース
http://www.meti.go.jp/press/2014/06/20140623003/20140623003.pdf