2014年06月25日
昭和電工、高純度ガスのアジア地域 物流体制整備
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は25日、中国・ASEAN地域で高純度ガスの需要が好調なため供給体制の整備を急いでいたが、このほど完了し本格運用を開始したと発表した。

中国では今年1月、浙江省にある子会社で高純度アンモニアの生産設備を増強したが、供給体制も従来のボンベ輸送に加えて、新たにタンクコンテナ車10台を配備し、輸送力を大幅拡大した。タンクコンテナ車は台湾にも4台配備した。

また、台湾とシンガポールの物流拠点には、昨年末までに各種高純度ガスの備蓄用倉庫の増設を完了させた。
シンガポールはこれによって貯蔵能力を30%拡大したが、まだ拡充の余地を残している。

高純度ガスは、半導体、液晶パネルやLEDなどの製造工程で、酸化膜や窒化膜の形成、エッチング、クリーニングなどに使用されているが、最近はIT関連の製造拠点が集積する東アジアを中心に需要が拡大している。

昭電は日本、中国、韓国などの各地に生産拠点を持つ高純度ガスのトップメーカー。
物流拠点の整備によって今後はさらに市場展開を加速させていく方針だ。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1403679655.pdf