2000年11月08日 |
旭化成、年末にも延岡でナイロン66重合で3,000トン増強を完了 |
増強後4.5万トン/来年の増設後には7.5万トンに拡大 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:旭化成、三菱ガス化学 |
旭化成工業は現在、延岡のナイロン66重合設備のデボトル増強を進めているが、最終的な増強幅は3,000トンとなる見通しだ。このため66樹脂生産能力は、来年初めの稼動により年産4万5,000トンとなる。このほか同社は、来年10月をめどに3万トンの増設を計画しており、最終的に延岡で7万5,000トン体制を確立、当面の需要増に対応する。 ナイロン66樹脂は、需要好調でフル稼働となっており、旭化成も輸出向けで一部玉を絞らざるを得ない状況が続いている。このため来秋の増設完了前にも玉繰りが厳しくなると判断、既存設備において増強を進めている。当初は2,000トンの能力アップを見込んでいたが、実際には3,000トンの増強を実現する見通しで、4万5,000トンに拡大する。 さらに来年10月には3万トンの増設が完成、延岡の重合能力は7万5,000トン体制を構築する。国内における増設はこれで打ち止めとなるが、「今後順調に需要が拡大したとしても、増設後3年分の需要増には対応することができる」(機能樹脂・コンパウンド事業部門長の荒浪淳専務)としている。 こうしたことから、次は海外展開が焦点となるが、今夏に三菱ガス化学とPPE(ポリフェニレンエーテル)合弁計画を発表したシンガポールのジュロン島に追加の用地を取得しており、今後検討を進めていく考えだ。 http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/capa/pa>ナイロン樹脂生産能力(表) ※Eメールサービス会員の方がご利用いただけます。 ※iモードではご覧になることができません。 |