2014年07月01日
ベンゼン急騰 7月契約価格1,430ドル、140ドル高
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:JX日鉱日石エネルギー

JX日鉱日石エネルギーは1日、7月のベンゼン・アジア契約価格(ACP)が、台湾などの大手需要家との交渉の結果、トン当たり1,430ドルで決着したと発表した。米国市況の一段高の影響を受けたもよう。
前月から一挙に140ドル上昇したことになるがベンゼン価格の1400ドル台は2012年12月以来。

アジア域内のベンゼン需給環境は、パラキシレンメーカーの減産に伴うベンゼンの生産減、新規パラキシレン装置の立ち上げの遅れに加えて米国への輸出が引き続き堅調なことなどが重なりタイト基調が続いている。
さらに米国ではベンゼンメーカーのプラントトラブルから6月中旬以降ベンゼン市況が一段高となっている。
アジアACPはこれらの市場環境を反映しての決着となった。

国内価格換算想定値は、1Kg当たり149.4円。


<用語の解説>
■ACP:Asian Contract Priceの略で、 アジア契約市場での指標価格(運賃込み)となる。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1404202637.pdf