2014年07月02日 |
LSIメディエンス、医薬品の副作用予測システムを開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:NEDO |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2日、LSIメディエンス(旧三菱化学メディエンス)がNEDOプロジェクト(ヒト幹細胞産業応用促進基盤技術開発)で、ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)由来の心筋細胞を用いた医薬品による心循環器系の副作用を評価するシステムを開発したと発表した。 医薬品の副作用は、動物由来の細胞や実験動物を用いて評価されているが、ヒトiPS細胞由来の心筋細胞を用いることで、従来よりも正確な評価が可能となる。 LSIメディエンスは、同システムを用いた受託試験サービスを今年7月に開始する予定である。不整脈、心不全といった副作用を引き起こすリスクを高精度に予測することで、より安全な新薬の開発に貢献することが期待される。 医薬品の心臓毒性評価におけるヒトiPS―CMの使用は、近い将来に安全性試験(新規化合物の安全性を評価する試験)のガイドラインに採用されることが期待される。また、多点電極システムは、心筋細胞以外の細胞にも適用可能なため、医薬品候補化合物の薬効スクリーニング法として創薬の有力なプラットフォームになることが期待される。 今回の成果は、7月3日に神戸市で開催される第41回日本毒性学会学術年会で発表される。 |