2000年11月08日
三井化学、8日からHDPE設備の部分休止へ
10月の中密度PEに続いての減産措置
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は8日から19日まで、千葉工場内の高密度ポリエチレン(HDPE)設備のうちの1系列を運休する。同社は同工場に年産10万トン能力のHDPEプラント2基を保有しているが、そのうちの1基の操業を12日間休止することにしたもの。
 これは、国内市場向け在庫の縮小と、アジア市場における市況の下落に対処しての輸出の削減を目指しての措置。この期間における減産数量は約4,000トンとなる見込み。総設備能力に対する減産率はおよそ24%ということになる。これによって同社のHDPEの需給バランスは急速に引き締まる見通し。
 三井化学は、これに先駆けて10月上旬に同じ狙いから中密度ポリエチレンの設備の部分休止を実施した。減産量は3,000トンとなり、設備能力比の減産率は45%に達した。今回のHDPE設備の運休はそれに次ぐ規模の減産措置であり、同社がかねてから懸命に取り組んでいる同樹脂の価格修正に必要な市場環境はこれによってかなり整備されることになりそうだ。