2014年07月04日
クレハ、中国・常熟にフッ化ビニリデン樹脂工場竣工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:クレハ

クレハは4日、中国江蘇省常熟市に2012年1月設立した100%子会社、「呉羽(常熟)フッ素材料有限公司」(松尾修介薫事長)が建設していた、フッ化ビニリデン樹脂年産5,000トン設備が完成し、同日竣工したと発表した。
竣工式には常熟市の王市長をはじめ地元関係者や建設工事関係者、ユーザーら多数が集まり、新工場の前途を祝った。

フッ化ビニリデン樹脂はフッ素樹脂が原料。耐薬品性や電気的特性に優れ、リチウムイオン電池(LiB)用バインダーとして携帯電話、ノートパソコン向けなどに用途を持ち需要は堅調に伸びている。
今後も太陽電池用バックシートやEV、HEV向け車載LiB用途、電力貯蔵用定置型電源用などの大型LiB用途向けに拡大が見込まれている。

クレハ・グループの同樹脂生産能力は、いわき事業所(福島県)の現有4,000トン設備と合わせて年産9,000トンとなり、世界的にも競争力のある供給体制が整ったことになる。

<新工場の概要>
◇会社名 :呉羽(常熟)フッ素材料有限公司(和文)
◇所在地 :中国江蘇省常熟市常熟新材料産業園区海平路2号
◇資本金 :60百万 USドル(クレハグループ 100%出資)
◇設 立 :2012年1月
◇董事長 :松尾 修介(クレハ取締役常務執行役員 高機能材・PGA部門統括)
◇設備能力:フッ化ビニリデン樹脂製造設備/年産 5,000トン
◇投資額 :約75億円

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1404466759.pdf


呉羽常熟外観

テープカット