2014年07月08日
NEDO、太陽光発電社会へ 3プロジェクト開始
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は8日、太陽光発電の大量導入社会に備え、「太陽光発電システム効率向上・維持管理技術開発プロジェクト」、「太陽光発電多用途化実証プロジェクト」、「太陽光発電リサイクル技術開発プロジェクト」の3つのプロジェクトを開始すると発表した。

NEDOでは、太陽電池セル・モジュールのさらなる高性能化・低コスト化推進に加え、新たな市場拡大やシステム効率の向上、太陽光発電のリサイクル社会構築を目指して、太陽光発電の大量導入社会を支える技術開発に取り組む。

<3プロジェクトの概要>
■太陽光発電システム効率向上・維持管理技術開発プロジェクト
太陽光発電の発電コスト低減に向け、コストの過半数を占めるシステムの低コスト化技術開発を行う。パワーコンディショナや架台などの周辺機器でシステム効率10%向上、BOSコスト10%削減を可能にする技術、設備の自動診断技術などにより維持管理費を30%削減する技術を開発、実証試験で検証する。

■太陽光発電多用途化実証プロジェクト
太陽光発電の導入は加速しているが、設置可能な適地が少なくなっている。導入ポテンシャルは大きいものの導入が進んでいない建物壁面、農業関係、傾斜地、水上の4分野への導入拡大に向け、発電コストを低減させる技術の開発・実証、可能性調査を行う。

■太陽光発電リサイクル技術開発プロジェクト
太陽光発電の大量導入に伴う使用済み発電システムの大量発生二備える。低コストのリサイクル処理技術開発とともに、廃棄処分せず売買できる有価物について回収率向上や価値の高い状態で回収できるようにする高純度化技術を開発する。