2014年07月15日
昭電の高機能光触媒、太陽工業のテント膜材に採用
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工
太陽工業「ヒカリプロテクスタイル」

昭和電工は15日、連結子会社の昭和電工セラミックス(本社:長野県塩尻市、牧昌和社長)が開発した高機能光触媒「ルミレッシュ」(商品名)が、テント構造物のトップメーカーである太陽工業(本社:東京都世田谷区、能村光太郎社長)の新しい商品の膜材に採用されることが決まったと発表した。

昭和電工セラミックス(旧・昭和タイタニウム)は2007年、東京大学の橋本和仁教授をリーダーとする、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「循環社会構築型光触媒産業創成プロジェクト」に参画し、光が当たらない暗所でも抗ウイルス効果を発揮する「可視光応答型光触媒」を開発した。抗菌効果に優れているため、インフルエンザ
ウイルスやノロウイルスなどの感染リスクを低減する技術としても期待されてきた。

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太陽工業は、この光触媒を抗菌・抗ウイルス機能をもつ屋内用膜材として、来年1月から販売する「ヒカリプロテクスタイル」(商品名)に採用する。インフルエンザ対策用として医療用テントなどのほか交通関係施設、食糧輸送用コンテナーバックなど幅広い用途展開をめざす。

「可視光応答型光触媒」は今後、量産化に伴い病院、学校などの公共施設を中心に需要が拡大し、2兆8000億円の市場規模に達するとの試算結果が出ている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1405406251.pdf