2014年07月15日 |
JX開発、米国で石炭火力排ガス活用し原油増産プロジェクト |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:JX日鉱日石開発 |
JX日鉱日石開発は15日、米国で石炭火力発電所の排ガスから二酸化炭素(CO2)を回収するプラントを建設し、回収したCO2を油田に圧入して原油の増産を図るプロジェクトを開始したと発表した。 老朽化した油田の活性化による原油の飛躍的な増産と、石炭火力発電のから排出される温暖化ガスの低減を同時に実現する画期的なプロジェクトとなる。 JX日鉱日石開発の米国子会社、JX NIPPON Oil Exploration(U.S.A)を通じて、米国の大手電力会社との50:50合弁会社で推進する。 米国テキサス州 W.A.パリッシュ石炭火力発電所に、燃焼排ガスからCO2を回収する世界最大規模のプラントを建設し、回収したCO2を南西約130キロ離れた同州ウェスト・ランチ油田の地下に圧入する。 同発電所から大気中に放出されていたCO2を年間約160万トン削減することができる。 回収プラントの商業運転および油田への圧入開始は2016年第2四半期の予定。 同油田の生産量は現在の日量500バレルから同12,000バレルへと飛躍的に高まり、プロジェクト期間中の累計増産量は約6,000万バレルに達する見込み。JX日鉱日石開発は同油田の25%の権益を保有している。 同プロジェクトへの総投資額は約10億米ドル。 CO2回収能力は日量4,776トンと世界最大。回収プラントの建設には三菱重工業と米国大手建設会社TICによるコンソーシャムがあたる。 |