2014年07月15日
カネカ、「貝毒プランクトン検査キッド」共同開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは15日、水産総合研究センターの中央水産研究所共同で、「貝毒プランクトン検査キッド」を開発し、全国の都道府県の水産関係試験研究機関で実証評価を開始したと発表した。

貝毒プランクトンは貝を食べることで下痢などの症状を引き起こす。現在、同プランクトンの検査には、顕微鏡判定が主に用いられているが、豊富な経験が必要なため、簡便・確実な検査法が求められている。

新検査キッドは、複数種の貝毒プランクトンを検出可能なPCR(中央水産研究所開発)と、PCRによる遺伝子増幅産物を目視判定する核酸クロマト型チップ(カネカ開発)を組み合わせて開発した。
特殊な技能を必要とせず、増幅反応後のサンプルを滴下するだけで、約5分で増幅結果を目視で判定できる。
カネカは今後、全国の水産関係試験研究機関への普及を目指す。