2014年07月16日
プラ循環協、14年版マテリアルフロー図にLCA分析手法
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:プラスチック循環利用協会

プラスチック循環利用協会は16日、毎年作成しているプラスチックマテリアルフロー図(プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況)にLCA(ライフサイエンスアセスメント)分析手法を導入し精度向上を目指すための調査研究事業報告書を発表した。

特徴は、(1)有効利用工程の範囲を広げ残渣の有効利用までシステム境界を拡張したこと(2)有効利用工程の中で再生利用(マテリアルリサイクル)成果物の評価に用いる新規樹脂代替率の見直しを行ったことの2つ。

これに伴い、次の3点の環境情報(推計値)をプラ循環協が発信できる見通しになった。
(1)廃プラスチックの有効利用による環境負荷(消費エネルギー、CO2排出量)情報
(2)有効利用工程への廃プラ投入数量
(3)残渣の有効利用量及びその経路

プラ循環協では、今年秋に作製する「マテリアルフロー図2014年版」にLCA分析手法を導入し、環境負荷情報の掲載を検討する方針。さらにプラスチック利用による「環境配慮」情報の発信についても今後検討する。