2014年07月17日
カネカ、PP系樹脂の加工性改良剤を開発、販売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは17日、独自技術によるポリプロピレン(PP)系樹脂の加工性改良剤を開発したため本格販売を開始したと発表した。樹脂に少量添加することで、PP系樹脂の熱成形性、発泡性を改良できる特徴がある。また相溶性などに優れ、配合時の外観不良が発生せず、耐熱性、軽量性、安価などの特性を維持できる。

期待される需要分野は、熱成形性改良剤が空力特性を向上させるエアロパーツなどの自動車用部品(シート成形)、床や壁材などの建設・土木資材、発泡性改良剤がラゲジーボックスなどの自動車用部品(射出発泡成形)、エアコンなどの家電・収納ボックスなどの日用雑貨品、パレットやコンテナなどの産業資材、建設・土木資材など。表面性改良剤は、ドアパネルなどの自動車用部品(射出成形)、テレビなどの家電・日用雑貨品など。

今後は、加工性改良剤などの改質樹脂のほか、接着樹脂などのポリオレフィン系樹脂分野に展開する。2020年の売上高100億円を目指す。