2014年07月22日
産総研、分子量のばらつきがない高分子標準物質を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:産業技術総合研究所

産業技術総合研究所は22日、人工的に作られた合成高分子であるにもかかわらず、重合度が単一で分子量のばらつきがない認証標準物質を開発したと発表した。

この標準物質の開発は、超臨界流体クロマトグラフィーを用いて、合成高分子の個々の分子を重合度ごとに分離する技術と、分離した単一重合度の高分子を効率よく採取する技術の確立により実現した。

今回開発した標準物質には、高分子材料の精密な分子量測定やナノ粒子の粒子径の厳密な計測への貢献が期待される。なお、このポリエチレングリコールの23量体だけからなる認証標準物質「NMIJ CRM 5011-a」は、7月23日から委託業者を通して頒布する。