2014年07月24日
東洋紡、窒素循環脱着方式VOC回収装置を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡は24日、活性炭素繊維吸着材「Kフィルター」を用いた窒素循環脱着方式の揮発性有機化合物(VOC)回収装置を開発し、本格販売を開始したと発表した。

同装置は、(1)VOCを高品質の有機溶媒として回収できる(2)大風量の排気ガスにも対応できるーという特徴があり、有機溶媒の回収・再利用によるコスト削減や環境の保全に貢献できる。

VOC排気ガスを吸着する「Kフィルター」吸着槽を2つ有しており、一方で排気ガスからVOCを吸着、もう一方で吸着したVOCを有機溶媒として回収する。VOCの回収に加熱窒素ガスを用い、その窒素ガスが循環する仕組みになっている。回収ラインにも「Kフィルター」槽を導入し、この槽に入る窒素ガスの温度を上下させ吸脱着を行うという世界初の仕組みを導入した。

今後、水溶性有機溶媒の使用量の多いフィルムコンバーターへの導入を進めていく方針。
売上高は、2017年に4億円程度を目指す。