2014年07月28日

NEDO、インドで高効率な簡易選炭技術を実証

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）は28日、インド石炭省と共同で実施した日本の高効率な簡易選炭技術実証事業によって、灰分40～50％の原炭から高品位分（灰分34％以下）の回収率を3％向上できることを確認したと発表した。 インドの石炭火力発電所では、良質な国内炭の枯渇により、灰分の多い低品位炭の使用が課題となっている。 とくに灰分を多く含む石炭の輸送効率の悪さや燃焼時のエネルギー効率の悪さ、灰処理等の環境問題が顕在化してきており、選炭に対するニーズが高まっている。 実証事業は同国東部のオディシャ州アングル地区で2008年度から実施。その結果、灰分40～50％の原炭から高品位分の回収率を3％向上できることを確認した。高品位炭の回収率3％の向上により、インドの平均的な選炭工場では、年間約2億円の売り上げ向上（選炭工場での選炭処理量220万トン、選炭によって得られる高品位炭単価が1トン当たり30ドルで試算）が可能となる。