2000年11月07日 |
BASF、韓国・麗水で新増設計画用地を追加取得 |
2~3年後にMDI増設/TDI/ニトロベンゼン/アニリン新設備建設へ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:BASF |
BASFは、10月31日付でKICOX(韓国産業団地工団)との契約に調印、韓国・麗水の工業用地に52万8,000平方メートル(16万坪)の土地を取得した。麗水ではすでにMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)設備が稼動しているが、新たに取得した用地では2003~2004年をめどにMDIの増設やTDI(トルイレンジイソシアネート)、ニトロベンゼン、アニリンなどの設備を建設する考え。 同社は1997年から、アジア太平洋地域(A&P)において、2010年をめどに現地生産比率を70%に引き上げるべく、積極的な設備投資および事業の買収を進めている。現在進行中の設備投資計画としては、マレーシア・クアンタンおよび中国・南京におけるフェアブント(Verbund、ドイツ語でネットワーク、統合の意)拠点の構築、シンガポールにおけるSM/PO併産設備建設、中国・CaojingにおけるTDI(トルイレンジイソシアネート)/MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)設備建設などがあるが、このほか韓国・麗水でも設備投資を計画している。 特に麗水は、今回の用地取得により総面積が72万6,000平方メートル(22万坪)に拡大する。既存の用地では、年産10万トンのMDI設備が稼動しているが、今回取得した用地ではMDI6万トン増設に加え、TDI14万トン設備やニトロベンゼン、アニリンなどの新設を計画しており、2002~2003年をめどに相次いで完成する予定。 なおBASFは今後3年間で韓国に4億ドルを投資する方針。また韓国への総投資額では、2番目に多額の投資をしている外資企業となる。 |