2014年08月01日
東洋紡、メキシコに高機能性樹脂の販売拠点設立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡は1日、メキシコに自動車部品用の高機能性樹脂事業拡大に向けて、10月に販売拠点(新会社)を設立すると発表した。将来的には、東洋紡グループの中米拠点として事業展開する。

同社の高機能性樹脂事業は、これまでにメインユーザーである自動車メーカーの海外展開に合わせて、北米、中国、タイ、インドネシアへの販売拠点および現地生産・開発体制を整えてきた。

メキシコは、北米向け自動車の輸出拡大により、2012年の自動車総生産台数は約300万台(世界8位)となり、2016年までには380万台まで拡大すると見込まれている。日系自動車メーカーも現地新工場を相次いで稼働し、生産能力も大幅に伸ばしている。それに伴い、東洋紡も現地販売拠点設立の強い要望を受けている。

そこで今回、同社はメキシコに初めて販売拠点となる新会社を設立し、中米における自動車部品メーカーへの供給体制を構築することにした。
新会社は「TOYOBO MEXICO」で、同国ケレタロ州ケレタロ市に今年10月設立の予定。資本金は1000万メキシコペソ(約8000万円)で、東洋紡が99・9%、TOYOBO USAが0・1%出資する。
新会社を東洋紡グループの中米営業拠点として展開を加速させ、2020年には売上高20億円を目指す。