2014年08月04日
賑わいの「夏休み子ども化学実験ショー」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本化学工業協会

「夢・化学-21」委員会(日化協など化学4団体)は、化学イベント「夏休み子ども化学実験ショー2014」を8月2-3日の2日間、東京・千代田区の科学技術館で開催した。主に小学生を対象に、「化学のフシギ」を体験してもらおうと毎年企画しているもので今年は20回目。2日間で約8000人の親子が参加し大盛況だった。

化学メーカー・団体による「実験体験コーナー」では、フルーツ電池であそぼう、世界に一つだけのうちわをつくろう、ポリエチレンフィルムで万華鏡づくり、化学検定に挑戦など、夏休みの自由研究にそのまま生かせるものがずらり。液晶や生分解性プラスチックなど、最新の化学技術にも触れることができて、参加者たちは大喜びだった。

初日には、日化協の小林喜光会長(三菱ケミカルホールディングス社長)も姿をみせ、丁寧に各部屋を見て回った。「大変に盛況で、子どもたちに化学の魅力が伝わったと思う」と満足そうだった。小林会長は飛び入りで実験体験プログラムにも参加。「37歳くらいまで(旧三菱化成の)実験室にいたからね」と、手つきは立派な“理系社長”ぶりだった。


真剣な表情の参加者たち

“理系社長”の本領みせる?小林会長

20年経って、参加する子どもたちも変わってきたようだ。「少し前までは、会場に遊びにきたという子がほとんどでしたが、最近はよく手をあげたり質問したりしています。勉強志向が強くなっています」と世話役の一人、日化協の若林康夫情報化推進室長。

ステージでは、目下売出し中の理系マジシャン・YOHEIさんの「化学マジック」で沸いた。
手品の最中にゴム風船が破裂する。子どもちが声をあげてさわぐ。すかさず「これはマジックではない。科学だ。原因もつかめる」と、軽快なノリで科学とマジックの世界を演じていた。