2000年11月06日 |
ポリスチレン、今月中旬の決着目指し値上げ交渉に本腰 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
PS(ポリスチレン)メーカー各社は、現在4次値上げ交渉に取り組んでいるが、ようやくユーザーへのPRも終わり交渉に本腰を入れ始めたもようだ。 各社とも値上げ決着の時期については、「できれば今月中旬までに大勢を決めたい」としている。また過去3回の値上げは、打ち出した値上げ幅に対し、マイナス10~15円で決着しており、「十分に採算を確保できたとは言えない」(国内PSメーカー)のが実情。また今回は、打ち出した値上げ幅も汎用グレードで10円、難燃グレードで15~17円とこれまでに比べ小幅なこともあり、満額での決着を目指す。 なお、現在原料であるSM(スチレンモノマー)のアジア市況が軟化傾向にあるが、今回の値上げではナフサ価格上昇分の転嫁を理由に挙げており、「我々は海外のSMを購入しているわけではないので、打ち出しどおりナフサおよびベンゼンなどの原料価格上昇分の転嫁をを基調とする方針は変わらない」(同)として、今後も強気の姿勢で交渉に臨んでいく考えだ。 |