2000年11月06日 |
サウジのナフサのプレミアム交渉がスタート |
日本各社は最高でも今年下期並みに抑制の構え |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:伊藤忠商事、丸紅、三井物産、三菱化学 |
サウジ・アラムコが来年上期にアジア地域の国々に輸出するナフサのプレミアム価格を決めるための関係者の交渉がロンドンで7日スタートする。 わが国からは三井物産、丸紅、伊藤忠商事など大手商社と三菱化学が参加する。韓国と台湾の石油化学企業も交渉に加わる見込み。交渉期間は5~6日となりそう。 サウジ・アラムコはかねてから、半年単位でナフサの基本価格に割増金を上乗せする政策を取ってきており、今年下期(7~12月期)分のプレミアムは軽質NGL(通称・A-180)がトン当たり18ドル、フルレンジナフサが同12~13ドルに設定されている。従来のレベルを大幅に上回る額となっている。7日からの交渉は、そのプレミアムの来年上期分をどうするかを決めるためのもの。この決着の行方は、これから相次いでスタートするクウェートやUAEとのプレミアム交渉に少なからず影響するだけに成り行きが注目される。 これまでのパターンからするとアラムコ側は再度、プレミアムの増額を打ち出してくる可能性が大きい。しかし日本側各社は、現在のわが国の石油化学企業の収支バランスから言っても、また最近のナフサの国際需給バランスから言っても増額は到底受け入れられないとしている。最大限譲歩しても今年下期並みに抑えたい考えである。 |