2014年08月06日
NEDO、出力2000kW級の高効率ガスエンジン開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は6日、NEDOプロジェクトで三菱重工業が高速ガスエンジンとして世界最高クラスの発電効率を達成する発電出力2000kW級の16気筒高速ガスエンジンを開発したと発表した。

これは、2段過給(低圧段と高圧段にターボを直列に配列し、その中間に給気冷却器を配置することで高効率・高圧力比を実現する仕組み)やミラーサイクルなどの技術を採用することにより、発電・コージェネレーション向け高速ガスエンジン発電設備としては最高クラスとなる44.7%(低位発熱量基準)以上の高い発電効率を発揮する。
今年9月からプロトタイプ機による実証発電試験に取り組み、分散型電源用途をはじめ、常用自家発電・コージェネレーション用途、各種災害に備えた非常・緊急対応電源などとして実用化を目指す。

具体的には、エンジン製造拠点がある三菱重工業相模原地区(相模原市中央区)の自家発電施設にプロトタイプ機を設置して2015年2月末まで実証試験を実施する。