2014年08月07日
NEDO、がん診断・角膜再生医療など先進医療開発着手
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は7日、わが国が強みを有する情報処理・利用技術を活用して、がん診断及び角膜再生医療など先進医療システムの開発に着手すると発表した。

医療機器の世界市場が約8%の成長率を維持し、今後も拡大すると予測されている。NEDOでは、日本が強みを有する情報処理・利用技術を活かすことを主眼とした「医療情報の高度利用による医療システムの研究開発事業」(期間は2014~2016年、総事業費は約9億円)を開始する。将来的には日本発の医療機器・製品として日本市場だけでなく、世界市場でも高い競争力を発揮することを目的にしている。

具体的には、がん患者がそれぞれの症状や事情に応じて投薬や放射線などの治療方法を選択し、診療プロセスを最適化できる「がん診断・治療ナビゲーションシステム」、損傷を受けた角膜の移植手術に利用可能な自家培養角膜上皮シートについて、移植後の有効性を予測する「再生医療製品の有効性予測支援システム」の開発に取り組む。

それぞれのプロジェクトテーマの委託先は、「がん診断・治療ナビゲーションシシステム」が北海道大学、ジェイマックシステム、京都大学、国立がん研究センター東病院、三菱重工業、慶應義塾、日本大学、サクラファインテックジャパン、ニチレイバイオサイエンス、キャノンの各機関・企業。

「再生医療製品の有効性予測支援システム」はジャパン・ティッシュ・エンジニアリングと大阪大学。